マイクロスコープ精密治療
マイクロスコープ
マイクロスコープとは脳外科や眼科、耳鼻科などといった医科の分野では30年以上前から使用されている手術用の顕微鏡です。
マイクロスコープを使用することで、肉眼の21.3倍の拡大視野で治療を行うことができるため、虫歯の部分とそうでない部分をしっかりと見て確認しながら、削り残すことなくかつ最小限の虫歯部分だけを削り取ることもできます。
また、つめものや被せ物を入れた際も、マイクロスコープで補綴物がしっかりと歯にフィットしているかどうか、段差や隙間がないかどうかを厳しくチェックすることで、せっかく治療した歯が再び虫歯や歯周病になってしまう確率を減らすことができます。
当院では、マイクロスコープを使用した精密治療は、基本的に自費治療にて行っております。
このような治療でマイクロスコープを使用します。
根管治療
根管治療とは、歯の根の中にまで細菌が感染してしまっている場合において、その細菌を取り除き、管の中をキレイに清掃する治療を言います。
歯の根管内は非常に暗くて狭く、かつ複雑に枝分かれした構成をしているため、従来までは歯科医師の勘と経験に頼った手探りの処置をするしかありませんでした。
しかしながら、このような従来の方法ではどうしても細菌や汚れを完全に取りきることができず、中で再び細菌が繁殖し、症状が再発してしまうことが多かったのも事実です。
そこで当院では、マイクロスコープを使用してしっかりと目で確認しながら確実に汚れを取り除いていくことで再発リスクを減らすよう努力しております。
虫歯治療
肉眼では虫歯とそうでない部分を見分けるのが非常に難しいため、どうしても取り残しや削りすぎが発生してしまいます。
マイクロスコープを使用することで、虫歯の部分とそうでない部分をしっかりと見て確認しながら、削り残すことなくかつ最小限の虫歯部分だけを削り取ることができます。
インプラント治療
当院では、インプラント治療の際も、必要に応じてマイクロスコープを使用して治療を行っております。
マイクロスコープを使用することで、肉眼の21.3倍の拡大視野で治療を行うことができるため、歯科医師の肉眼では見えないものが見えるようになり、これまで以上に精度の高い治療を行うことができます。
実際に、脳外科や心臓外科など精度が求められる外科手術で使用されているモデルで、傷口なども髪の毛よりも細い糸で縫合でき、術後の痛みや不快感も抑制することができます。
ヒビ・破折の確認
「虫歯や歯周病ではないのに、歯が痛む」
「歯が痛いのに、歯医者で検査しても特に異常がないと言われた」
これらの症状はもしかしたら、歯の根にヒビが入っていたり、割れてしまったりしていることが原因かもしれません。
歯の根にヒビが入ってしまうと、たとえ肉眼では見分けがつかないようなミクロン単位のヒビであってもそこから菌が侵入し、痛みや腫れを引き起こす原因となります。
また、歯のヒビはレントゲンでは発見することが難しいため、マイクロスコープやCTでの検査が必要となります。
ヒビや破折が生じている場合は抜歯しなければいけないケースもありますが、早い段階で発見し、対処することで抜歯せずに歯を残す治療を行うことも可能です。
精密補綴治療
歯と補綴物(つめものや被せ物)の間に隙間や段差があると、その隙間から細菌が入り込み、つめものや被せ物の下で再度虫歯が繁殖してしまう「2次カリエス」を発症させてしまいます。
また、被せ物の場合、歯と歯茎の間に隙間が生じているとその部分に汚れや細菌がたまりやすくなり、歯周病を引き起こしてしまったりもします。
こういったリスクを少なくするには、隙間や段差のないよう、精度の高い補綴物(つめものや被せ物)を入れる必要があります。
当院では、補綴物を入れる際には必要に応じてマイクロスコープを使用し、そのような段差や隙間がないかミクロン単位でチェックを行っております。
これにより、より高いレベルで虫歯や歯周病の再発を予防し、歯を守ることが可能になります。
歯周病治療
肉眼では確認できないような歯周ポケット内にたまった汚れや歯石も、マイクロスコープを使用することでしっかりと確認することができます。
また、歯周病が進んでしまい外科手術が必要になった際も、マイクロスコープを用いて手術を行うことによりミクロン単位での治療を行うことができるため、体への負担も抑えながら精度の高い治療を行うことが可能です。